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暗号資産の20%分離課税はいつから?2028年・金商法移行を出典付きで

結論:まだ適用前。早ければ「2028年から」が見通し

「暗号資産の税率が20%に下がる」というニュースを見て、「もう20%でいいの?」と思った人へ。結論から言うと、2026年6月時点で一律20%の申告分離課税はまだ適用されていません。これは2025年12月19日に与党が公表した令和8年度税制改正大綱で示された移行の方針で、実際の適用は暗号資産を金融商品取引法(金商法)へ移す改正施行翌年1月1日以降——早ければ2028年からという見通しです。

それまでに確定した利益は、現行どおり「雑所得・総合課税」で計算します(所得税+住民税で最大約55%)。「20%になるから今は申告しなくていい」ではありません。

この記事のポイント

- 一律20%(所得税15%+住民税5%。復興特別所得税等は別)の申告分離課税は、まだ適用されていない

- 根拠は令和8年度税制改正大綱(令和7年12月19日 与党公表)で示された移行方針

- 適用は金商法改正の施行翌年1月1日以降。改正が2027年施行なら2028年1月1日適用が一つの見通し。

- 対象は「特定暗号資産(金融商品取引業者の登録簿に登録された暗号資産等)」に限る方向で、国内の全銘柄が自動的に対象になるとは限らない

- 損失の3年繰越控除も同じ枠組みで導入される方向(現行の雑所得では繰越不可)。

「いつから」は金商法改正しだいで、確定ではありません

税制と金商法の改正は連動しており、施行スケジュールは国会審議の進み方で前後します。確定日や対象範囲は、必ず金融庁・国税庁の公式発表で確認してください。本記事は2026年6月時点の整理です。

いまの税金(移行前)— 雑所得・総合課税

2026年6月時点で、暗号資産の利益は原則「雑所得」に分類され、給与など他の所得と合算して累進税率がかかります(総合課税)。所得税は5〜45%、これに住民税(おおむね10%)が加わり、高所得帯では合計最大約55%になり得ます。さらに雑所得は、損失を他の所得と通算できず、翌年へ繰り越せないという弱点があります。

つまり「20%になる」のは将来の話で、今年の利益は最大55%の現行ルールで計算します。仕組みの全体像は暗号資産の税金 完全ガイドを参照してください。

何が変わる?(大綱で示された方針)

項目現行(2026年6月時点)大綱で示された移行の方針
所得区分雑所得・総合課税申告分離課税(特定暗号資産が対象)
税率累進(最大約55%)一律20%(所得税15%+住民税5%)
損失の繰越不可3年の繰越控除(予定・連年申告が条件)
適用時期金商法改正の施行翌年1月以降(早ければ2028年〜)

「特定暗号資産」に限る方向

大綱では対象を「金融商品取引業者登録簿に登録された暗号資産等」とする方向が示されています。手元の銘柄がすべて20%対象になるとは限らない点に注意が必要です。

なぜ「金商法移行」とセットなのか

20%の分離課税は、暗号資産を株式・投資信託と同じ「金融商品」として扱うことが前提です。そのために資金決済法から金商法(FIEA)へ移す改正が進められており、この改正が施行されて初めて、その翌年から分離課税が動き出す——という順番です。だから「いつから」は金商法改正の施行時期に連動します。

では、いま何をすべき?

  • 今年の利益は現行ルールで申告する:20%を待たず、雑所得・総合課税で計算。閾値の考え方は20万円ルールへ。
  • 記録を残す:将来の制度に備えても、取引履歴・取得価額の記録は今から必須です。
  • 続報を一次情報で追う:適用日・対象範囲は金融庁/国税庁の発表で確認。本記事も進展のたび更新します。

よくある質問

Q. 2026年や2027年の利益も20%でいい? A. いいえ。2026年6月時点では現行の雑所得・総合課税(最大約55%)で計算します。20%分離課税の適用は、金商法改正の施行翌年(早ければ2028年)からの見通しです。

Q. 自分の持っている銘柄も20%対象? A. 大綱では対象を「特定暗号資産(登録簿に登録された暗号資産等)」とする方向です。全銘柄が対象とは限らないため、確定情報を公式で確認してください。

Q. 損失は繰り越せるようになる? A. 分離課税の枠組みで3年の繰越控除が導入される方向です(連年の確定申告が条件)。ただしこれも施行前の方針段階です。

参考・出典

  • 金融庁「令和8年度税制改正について(税制改正大綱における金融庁関係の主要項目)」2025年12月: https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20251226-2/01.pdf
  • 長島・大野・常松法律事務所「令和8年度税制改正大綱②:暗号資産取引の分離課税」2025年12月: https://www.nagashima.com/publications/publication20251225-2/
  • 大和総研「暗号資産取引に20%の申告分離課税導入へ」2026年2月: https://www.dir.co.jp/report/research/law-research/tax/20260206_025575.html
  • 国税庁 No.1524「ビットコインを使用することにより利益が生じた場合の課税関係」: https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1524.htm

税務・投資にあたっての注意

本記事は情報提供を目的とした教育コンテンツであり、税務助言・投資助言ではありません。税制は複雑で、改正もあり、個別の事情で扱いが変わります。本記事は2026年6月時点の公開情報に基づきます。実際の計算・申告・最終判断は、必ず国税庁金融庁の最新の公式情報や、税理士などの専門家にご確認ください。

空(Sora)
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暗号資産・ブロックチェーンの初心者向け解説を担当する編集者です。中立性と一次情報(出典)を重視し、やさしさと正確さの両立を心がけています。投資の勧誘や助言は行いません。 A crypto & blockchain editor focused on beginner-friendly, source-backed explainers. Neutral, never financial advice.

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。