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ブラックロックとは?IBIT・BUIDL・運用資産13.9兆ドルの実像をわかりやすく解説

ブラックロックとは?IBIT・BUIDL・運用資産13.9兆ドルの実像をわかりやすく解説
写真: Stevebidmead / CC0

結論から:BlackRock(ブラックロック)は、運用資産約13兆9,000億ドル(2026年3月末時点)を抱える世界最大の資産運用会社です。2024年1月に現物ビットコインETF「IBIT」を投入し、上場から374日でのETF史上最速となる純資産800億ドル到達(2025年7月)を記録しました。イーサリアムETF「ETHA」やトークン化ファンド「BUIDL」も展開し、伝統金融と暗号資産をつなぐ最大のプレーヤーになっています。本記事は同社と商品の事実を整理する企業プロファイルであり、ビットコイン自体の解説や投資推奨は行いません。

会社概要

項目内容
社名BlackRock, Inc.(ブラックロック)
設立1988年(米国)
代表者ラリー・フィンク(会長兼CEO)
本社米ニューヨーク
上場区分ニューヨーク証券取引所上場(ティッカー:BLK)
主力事業資産運用(iSharesブランドのETF等)。運用資産約13.9兆ドル(2026年3月末時点)

この記事のポイント

- 世界最大の資産運用会社(運用資産約13.9兆ドル・2026年3月末時点の決算発表値)

- 現物ビットコインETF「IBIT」は374日で純資産800億ドル=ETF史上最速記録(2025年7月)

- 2026年は相場下落と資金流出が重なり、IBITの純資産は約450億ドルまで縮小(2026年7月上旬時点)

- Securitizeと組んだトークン化ファンド「BUIDL」でRWA分野も先行

- 日本の個人投資家はIBITを直接買えない(2026年7月時点)

歩んできた道(暗号資産事業の歴史)

2017年:「ビットコインはマネーロンダリングの指標」

1988年に債券運用会社として創業したブラックロックは、リーマン危機後のiShares買収などを経てETFの巨人になりました。暗号資産には長く懐疑的で、フィンクCEOは2017年に「ビットコインはマネーロンダリングの指標(index of money laundering)だ」とまで発言しています。

2023〜2024年:現物ビットコインETF申請から「IBIT」上場へ

2023年6月、ブラックロックは現物ビットコインETFをSEC(米証券取引委員会)に申請し、「世界最大の運用会社の参入」として市場の空気を一変させました。2024年1月にSECが現物ビットコインETFを一斉承認し、「iShares Bitcoin Trust ETF(IBIT)」の取引が始まります。同年3月にはSecuritizeと提携したトークン化ファンド「BUIDL」(米国債などで運用するファンドの持分をブロックチェーン上のトークンとして発行する商品)を開始し、7月には現物イーサリアムETF「ETHA」も上場しました。

2025年:ETF史上最速の記録

IBITは2025年7月、上場からわずか374日で純資産800億ドルに到達しました。それまで最速だったバンガードのVOO(1,814日)の約5倍のスピードで、ETFの歴史全体でも前例のない成長です。この時点でIBITは70万BTC超を保有し(保有BTCはファンド=投資家の資産です)、2025年10月には純資産が1,000億ドルを突破したと報じられました。フィンク氏はこの頃までにビットコインを「デジタル・ゴールド」「正当な代替資産」と呼ぶようになり、2017年の自身の発言を公に修正しています。

2026年:初の本格的な逆風

2026年前半はビットコイン価格の下落とともにETFからの資金流出が続きました。IBITは6月末から7月初旬にかけて10営業日連続の流出(約35,980BTC・約22億ドル相当)という上場以来最長の流出局面を記録し、純資産は2026年7月2日時点で約449億ドルまで縮小しました(ピーク比で半分以下。縮小の主因は保有ビットコインの価格下落です)。一方で2026年3月にはステーキング報酬を組み込んだ「iShares Staked Ethereum Trust ETF(ETHB)」を投入するなど、商品ラインの拡張は続いています。

事業・サービス(暗号資産ライン)

  • IBIT(現物ビットコインETF):米国上場。純資産は約450億ドル(2026年7月上旬時点)。
  • ETHA(現物イーサリアムETF):米国最大のイーサリアムETF。純資産は約64億ドル(2026年3月末時点・SEC提出書類)。
  • ETHB(ステーキング型イーサリアムETF):2026年3月に上場した新商品です。
  • BUIDL(トークン化ファンド):米国債などで運用するファンドのトークン化商品。Securitizeが発行・名義管理を担い、複数のブロックチェーンに展開。運用規模は約24〜25億ドル(2026年第2四半期時点・RWAデータサイト集計)。RWA(現実資産のトークン化)の基礎もあわせて参照してください。

なお、これらのファンドが保有するビットコインやイーサリアムは投資家の資産であり、ブラックロック自身が自己勘定で大量保有しているわけではありません。

日本のユーザーとの接点

IBITやETHAは米国上場のETFですが、日本の証券会社では暗号資産の現物ETFの取扱いがなく、日本の個人投資家は直接買えません(2026年7月時点)。制度的な背景と考え方は米国ビットコインETFは日本から買える?に詳しくまとめています。一方、米国ETFの資金流入・流出データは市場の需給を映す指標として日本からも広く参照されており、読み方はETFフローの読み方で解説しています。

リスク・注意点

  • 規模は価格次第:IBITの純資産はピークの約1,000億ドル規模から約450億ドル(2026年7月上旬時点)まで縮小しました。巨大運用会社の参入が価格を支え続ける保証はありません。
  • フローの影響力:ETFの資金流出入は市場の需給に影響する規模になっており、流出局面では価格変動を増幅しうるとの指摘があります。
  • 詐欺への注意:「日本からIBITを買える」とうたう非正規業者やSNS勧誘は詐欺の可能性が高いため近づかないでください(詐欺対策ガイド)。
  • 本記事は事実の整理であり、特定商品の推奨ではありません。

まとめ

ブラックロックの暗号資産事業は、「否定派だった世界最大の運用会社が、規制された商品の形で参入した」という点に意味があります。IBITの最速記録(2025年)と2026年の流出局面はどちらも事実であり、片面だけで語るべきではありません。日本からの投資可否は米国ビットコインETFは日本から買える?、フロー分析はETFフローの読み方、BUIDLが属するトークン化の潮流はRWAとはRWAトピックで深掘りできます。

投資にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動やハッキング、紛失等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。税制・規制は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式の一次情報をご確認ください。

Sources

  1. The Block: BlackRock's bitcoin ETF becomes fastest ever to hit $80 billion(2025年7月)
  2. BlackRock 2026年第1四半期決算(Form 8-K・AUM 13.9兆ドル)
  3. Securitize: BlackRock Launches Its First Tokenized Fund, BUIDL(2024年3月)
  4. CoinDesk: Bitcoin ETFs draw in $221 million, ending 10-day outflow streak(2026年7月3日)
  5. iShares Ethereum Trust ETF Form 10-Q(2026年3月末・純資産)
  6. CoinDesk: Thank BlackRock's Clients for Larry Fink's Change of Heart(フィンク氏の転向)
  7. The Block: US bitcoin ETFs snap 10-day negative streak with $222 million inflows
空(Sora)
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暗号資産・ブロックチェーンの初心者向け解説を担当する編集者です。中立性と一次情報(出典)を重視し、やさしさと正確さの両立を心がけています。投資の勧誘や助言は行いません。 A crypto & blockchain editor focused on beginner-friendly, source-backed explainers. Neutral, never financial advice.

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。