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DePINプロジェクト一覧2026 — 主要ネットワークを分野別に整理した地図

結論:DePINの主要ネットワークは「物理リソース型」と「デジタルリソース型」に分かれる
DePIN(分散型物理インフラネットワーク)の主要プロジェクトは、2つの家族に分けて見ると全体像がつかめます。場所に縛られていて仮想化できない物理リソース型(PRN)——無線、センサー、エネルギー、地図——と、遠隔から届けられる代替可能なリソースを供給するデジタルリソース型(DRN)——帯域、ストレージ、計算——です。この2分類は標準的な分け方として使われています(as of 2026-06-05)。
本記事は「おすすめ順」ではありません。2026年7月16日時点で、各プロジェクトの公式ドキュメントに実際に当たって「何を分散させているか・どのチェーンか・ティッカー・現在の状況」を確認できた14ネットワークだけを並べた地図です。よく引用されているのに一次情報にたどり着けなかった数字は、載せていません。そういう数字は、驚くほどたくさんあります。
要点
セクター全体を一言で表す数字が1つあります。DePIN全体の2025年のオンチェーン収益は約7,200万ドル。これに対して流通時価総額は約100億ドルです(Messariのデータ、as of 2026-01-30)。セクター全体の年間売上が、中堅ソフトウェア企業1社分にも届かない——この落差を頭に置いて以下の一覧を読んでください。
前提:「DePIN」という名前に標準はない
先に1つ。DePINという呼び名は標準化団体が定めたものではなく、2022年11月にMessariがX(Twitter)で行った投票で31.6%を獲得して選ばれた名前です。対抗馬にはIoTeXの「MachineFi」(2022年)やLatticeの「TIPIN」(2022年7月)がありました。投票で決まったカテゴリ名である以上、「これはDePINに入るのか?」に唯一の正解はありません。だからこそ、一覧を読む側に判断基準が必要になります。
この一覧に載せる基準(3つの問い)
権威ある「DePINの3条件」が存在するわけではないので、本記事は次の3問を自前の基準として使っています。学術的な分類論文はDePINを「アプリケーション/ガバナンス/データ/ブロックチェーン/インフラ」の5層構造として記述しており、このうちインフラ層=実際の物理的な通信・計算・ストレージ資源が、DePINを普通の暗号資産プロトコルから分ける部分です。
| # | 問い | 何を見るか |
|---|---|---|
| 1 | 実在する物理リソースがあるか | 現実世界にハードウェアや物理的な容量が存在するか。ソフトウェアだけならDePINではない |
| 2 | 誰でも独立して参加できるか | 1社の設備ではなく、許可なく第三者が機材を持ち寄れるか |
| 3 | 物理的な仕事をチェーンが検証できるか | 「本当にディスクが存在し、保存し続けているか」を確かめる仕組みがあるか |
差が出るのは3番目です。ここが最も明快に文書化されているのはFilecoinで、Proof of Replication(PoRep) がクライアントのデータの固有のコピーを作ったことを証明し、Proof of Spacetime(PoSt) が時間をまたいで保存し続けていることを証明します。PoStはさらに、ある時点での保有を示すWinning PoStと、一定期間の継続保存を示すWindow PoStに分かれます(as of 2026-07-16)。「物理的な仕事をチェーンが検証する」の実装例としては、現状これが最もきれいです。
なお、DePINはRWA(実物資産のトークン化)と混同されがちですが、DePINの焦点は既存資産をトークン化することではなく、物理インフラそのものを分散した参加者に構築・運用させる点にあります。
分野別一覧①:物理リソース型(PRN)
場所に縛られ、仮想化できないリソースです。すべて2026年7月16日時点の確認。
| ネットワーク | 分散させる物理リソース | チェーン | ティッカー | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| Helium | 無線カバレッジ(IoT向けLoRaWAN+携帯オフロード/Wi-Fi) | Solana | HNT(+サブネットのIOT・MOBILE) | 稼働。2023-04-18に独自チェーンからSolanaへ移行 |
| Hivemapper | 路上レベルの地図データ(ドライブレコーダーで収集) | Solana | HONEY | 稼働。最大供給100億、初回発行2022-11-01 |
| GEODNET | RTK/GNSS測位補正(センチメートル級の位置情報) | Polygon・Solana・IoTeX | GEOD | 稼働。マルチチェーン |
| WeatherXM | 気象観測(コミュニティ設置の気象ステーション) | Arbitrum One | WXM | 稼働。総供給1億 |
| DIMO | 車両データ(コネクテッドカー) | Ethereum・Base/Optimism・Polygon | DIMO | 稼働。当初Polygon、Baseへの移行を公表(完了は未確認) |
| (エネルギー) | — | — | — | PRNの一分野として挙げられるが、本記事の基準で確認できたネットワークが無いため掲載せず |
いくつか補足します。HeliumはIoT向けのLoRaWAN網と、携帯回線のオフロード/Wi-Fiの「Mobile」網を、コミュニティが運用するホットスポットで動かしています。GEODNETは「ロボティクスのための分散型位置レイヤー」を掲げ、ドローンや自動運転車にセンチメートル級の測位を提供します。チェーンが1つとは限らない好例で、GEODはPolygonのERC-20、GIP3の承認後にWormhole NTT経由でSolanaのSPLトークン、さらにIoTeXにも存在します。WeatherXMはArbitrum One(Ethereumのレイヤー2)にデプロイされており、Solanaではありません。DIMOは「どのチェーンか」を1つに言い切れない例です。公式のDIMO Improvement Proposal(DIP-10)上、DIMOトークンはEthereum・Base/Optimism・Polygonの3系統にコントラクトが存在します。当初Polygonでローンチし、Baseへのプロトコル移行を公表していますが、移行が完了したという一次情報は確認できませんでした。
分野別一覧②:デジタルリソース型(DRN)
代替可能で、遠隔から届けられるリソースです。
| ネットワーク | 分散させる物理リソース | チェーン | ティッカー | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| Filecoin | ハードディスクのストレージ | 独自チェーン(tipset+Expected Consensus) | FIL | 稼働。PoRep/PoStで検証 |
| Arweave | 永続ストレージ(permaweb) | 独自チェーン(blockweave) | AR | 稼働。最大6,600万AR |
| Render | GPUレンダリング+AI処理(Dispersed) | Solana | RENDER(旧RNDR) | 稼働。RNP-002でSolanaへ移行 |
| Akash | クラウド計算(CPU・RAM・ストレージ・GPU) | 独自チェーン(Cosmos SDK) | AKT | 稼働。2025-10-28にMainnet 14 |
| io.net | GPU/CPU(AI・ML向け) | Solana | IO | 稼働 |
| Nosana | GPU(AI推論) | Solana | NOS | 稼働 |
| Grass | 未使用の家庭用インターネット帯域 | Solana | GRASS | 稼働 |
Filecoinは独自チェーンで、ブロックではなくtipsetの連なりとして動き、Expected Consensusという確率的BFTアルゴリズムで守られています。選出される確率が「そのマイナーが提供する証明可能なストレージ量」に依存する、という設計です。Arweaveは「一度払えば永久に保存」を掲げ、支払われた手数料の大部分はそのブロックのマイナーに全額渡るのではなく、ストレージ基金(endowment) に積まれて時間をかけてマイナーに配分されます。
計算系(Render・Akash・io.net・Nosana)はいずれもAI向けの需要に近い位置にいます(AIと暗号資産の交差点)。Akashの特徴はAkash自身が「reverse auction(逆オークション)」と呼ぶ仕組みで、世界中の独立プロバイダーが入札して価格を下げ、利用者が価格・場所・評判で選びます。なお同ネットワークは2025年10月28日13:23 UTC(ブロック#23939793)にMainnet 14へアップグレードし、Cosmos SDKをv0.45からv0.53へ移行しています。Renderはもう3Dレンダリング専業ではなく、AIワークロード向けのGPU網「Dispersed」を運用しています(2026年3月の財団月次レポート、as of 2026-03-31)。
Grassについては、書き方に注意が必要です。第三者記事の多くは「AI学習のためのWebスクレイピング基盤」と説明しますが、Grass自身のFAQはもっと穏当な用途——「検証済み機関」が「地域ごとの価格確認、地域広告の表示確認、学術研究といったタスク」を行う——と記述しており、AIスクレイピングとは書いていません。本記事はGrass自身の表現を採用します。プライバシーについてGrassは「個人情報にアクセスできることはない。閲覧履歴にアクセスも利用もしないし、個人情報にアクセスも販売もしない」としています(これはプロジェクト側の主張であり、検証済みの事実ではありません)。
分野別一覧③:DePIN専用チェーン(リソース網ではない)
混同されやすいので分けます。以下はリソースを供給するネットワークそのものではなく、DePINを動かすための土台です。
| ネットワーク | 役割 | チェーン | ティッカー | 状況 |
|---|---|---|---|---|
| peaq | 機械の経済基盤。peaqID(機械ごとの自己所有ID) | Polkadotパラチェーン、EVM互換 | PEAQ | 稼働。2024年11月ローンチ。Leased Core ID 24、リース期限2028-06-05 |
| IoTeX | DePIN・AIエージェント向けL1。W3bstream/ioID | 独自L1(EVM互換) | IOTX | 稼働。最大100億、総供給94億4,137万8,959 |
peaqはガス代の支払いと、機械を登録する際のデポジットにPEAQを使い、did:peaq:0x… という形式のIDを機械に与えます。総供給はおよそ42億PEAQです(CoinList販売枠の2億5,200万=供給の6%から逆算、as of 2024-05-09)。なお、peaq自身のサイトは現在「peaqOS」やomnichainを前面に出し、Polkadotパラチェーンという説明を強調していません。ただしパラチェーン追跡サイトでは2026年7月16日時点でACTIVEです。IoTeXはW3bstream(デバイスとスマートコントラクトを繋ぐデータ検証・計算レイヤー)とioID(機械の分散型ID)を持ちます(as of 2026-07-16)。
正直に評価する方法:本当に需要があるのか、それとも発行だけか
ここが一覧の使い方の核心です。DePINは「供給側」——ハードウェアを置く人——を集めるのは得意です。トークンを配れば集まるからです。難しいのは外部の顧客が実際にお金を払っているかです。次の4つを順番に確かめてください。
① 使うために「払う/燃やす」設計があるか。 Heliumが分かりやすい例です。ホットスポットの運用者はカバレッジを維持してHNTを受け取り、企業や開発者はHNTを燃やしてData Creditsを作り、それが無線データ通信の料金になります。使用量が増えれば焼却が増える設計です。WeatherXMも、顧客はデータやサービスを使うためにWXMを取得する必要があります。io.netは支払いが最終的にすべてIOに変換されます。
② 供給が需要を追い越していないか。 焦点の移動を自ら公表したネットワークがあります。2026年2月19日公開の公式「2026 Filecoin Network Strategy」は、「今年は、供給の拡大から需要の拡大へとエコシステムの焦点が移る年になる」 と明言しました。目標は有料のオンチェーン取引の推進、ネットワーク採算性とクリプトエコノミクスの強化、有料の主要顧客の拡大です。ただし同レポートは、これを「供給が先行しすぎた」という反省としてではなく、「ちょうど良い時機に需要へと重心を移す」という前向きな文脈で書いています。そこまで踏み込んだ表現は一次情報にはありません。それでも、自ら「世界最大の分散型ストレージ網」(同レポートの自己申告)と称する事業者が需要側へ舵を切った事実は、一覧を読むうえで押さえておく価値があります。
③ その規模の数字は「登録数」か「稼働数」か。 DePINの規模が過大に見える最大の原因がこれです。Helium自身のエンティティAPIを2026年7月16日に叩くと、IoTホットスポットのエンティティは1,035,520件、Mobileホットスポットは56,701件でした。ただしこれは登録済みエンティティの数であり、同じAPIにはis_activeフラグがあって、その多くが稼働していないことを示しています。登録ホットスポット数はカバレッジの指標ではありません。 本記事は稼働率の数字を出しません——信頼できる形で確定できなかったからです。出せない数字を出さないことも、地図の精度のうちです。
④ 外部の顧客の名前が出せるか。 DePINでは珍しく、実需の一次情報がある例があります。TelefónicaとNova Labsは2024年1月24日、メキシコでHelium Mobile Hotspotsを立ち上げると発表しました。Movistarの契約者がモバイルデータをHelium Mobileネットワークにオフロードでき、Telefónica側は顧客体験の主導権を保持する形です(メキシコシティとオアハカで一部顧客を対象にしたパイロット)。
XYO共同創業者のMarkus Levin氏は、Messariのデータを扱った2026年1月30日の報道でこう述べています。「トークン価格が横ばいのとき、意味を持つのは、誰かが実際にそのサービスに金を払っているか、そしてネットワークが補助金なしで自立できるかだけだ」。Messariのシニアリサーチアナリスト、Dylan Bane氏は、供給側の成長戦略を捨てる必要はないが、同時に需要側でのプロダクトマーケットフィットを優先すべきだとしています。この視点は、中央集権と分散の違いを考えるときにも効きます——分散させること自体が目的ではなく、分散させたほうが安い・速い・強いという理由が要るからです。
リスク(一覧を鵜呑みにしないために)
規制:Heliumの件は「DePINトークンは証券ではない」と確定させていません。 ここは誤解が非常に多いところです。事実関係はこうです。2025年4月23日、SECはNova Labs(Heliumネットワークの開発元)に対し、同意による最終判決を得ました。内容は1933年証券法17条(a)(2)違反の申立てに限定されており、私募で優先株を募集・販売する際に、Lime・Nestlé・Salesforceが実際には使っていないのにHeliumネットワークを使っていると虚偽の説明をした、というものです。Nova Labsは申立てを認否せずに20万ドルの民事制裁金を支払いました。
SECはその他の申立てを不利益再訴禁止(with prejudice)で取り下げましたが、SEC自身がその理由をこう書いています——取り下げの判断は「暗号資産業界に対する規制アプローチを改革・刷新するという委員会の継続的な取り組みを促進するという判断に基づくものであり、本件で申し立てられた請求の実体(メリット)に対する評価に基づくものではない」。さらに「他のいかなる案件についても委員会の立場を反映するものではない」。つまり、証券性の問題は決着していません。「SECが敗訴した=DePINトークンは証券ではない」と書いている記事があれば、それはSEC自身の文書と矛盾しています。
報酬は保証されていません。 Heliumのキャリアオフロード・プログラムのFAQは、「MOBILE報酬は変更されることがある」と明記し、Nova Labsは「HNT報酬を発行・保証・返金・保証(warrant)しない」と書いています。ハードウェアを買う判断は、変わりうる報酬を前提にすることになります。なお同FAQは、機密保持のため一部のキャリア名を公表していないとも書いています。
事業が売却されることがあります。 2026年6月2日、Andrew Yang氏のNoble MobileがNova LabsからHelium Mobile(消費者向け携帯事業、累計サインアップ約60万件。解約済みユーザーを含む)を取得しました。Nova Labsは大手キャリア向けのデータオフロード事業を保持しています。重要なのは、Heliumネットワーク本体とHNTトークンは移っていないことです。トークンは引き続きHelium DAOの管轄下にあり、Noble Mobileはネットワークの所有者ではなく利用者になります。つまり「Helium Mobile=Nova Labsの製品」という説明は、2026年6月以降は正確ではありません。
チェーン移行の置き去りに注意。 Renderはコミュニティ投票(RNP-002)でSolanaへ移行し、RNDRはEthereum版・Polygon版ともに1:1でRENDERへ変換されました。Render自身のナレッジベースは、アップグレード窓口を「無期限に開けておく」一方、Ethereum/PolygonのレガシーRNDRは財団が保守しておらず、Renderネットワークでは使用できないとしています。
前提が崩れるリスク。 Arweaveの「永久保存」はストレージ費用が下がり続けることを前提にした基金の数学です。イエローペーパー自身の数字は「過去50年のGB時間あたり費用の年平均下落率は30.57%」。二次記事はよく「年38%」と書きますが、一次情報は30.57%です。この下落トレンドが止まれば、基金の計算は弱くなります。 これはArweaveの正直なリスクです。
自己申告の数字は自己申告として読む。 peaqは「600万以上のロボット・機械・人が接続」「機械による4,800万以上の取引」「22業種で60以上のアプリ」と掲げ、Grassは「世界で850万人以上に利用されている」としています(いずれも自社サイトの表示、as of 2026-07-16)。これらはプロジェクト自身のマーケティング数値で、独立に検証されたものではありません。
最後に、自分で確かめる手段があることも書いておきます。HeliumのHNTは、公式ドキュメントが記載するSolanaのミントアドレス hntyVP6YFm1Hg25TN9WGLqM12b8TQmcknKrdu1oxWux で誰でも照会できます。実際に2026年7月16日にSolanaメインネットへ問い合わせると、小数点8桁で初期化済み・稼働中、ミント供給量はおよそ181,841,487 HNTで、文書化された上限の約2億2,300万HNTと整合し、その範囲内に収まっていました。こうした確認の手順はブロックエクスプローラーの読み方にまとめています。一覧を信じるより、ミントを1つ自分で引いてみるほうが速いことがあります。
投資にあたっての注意
本記事は情報提供を目的とした解説であり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動やハッキング等のリスクがあります。数値・制度は変わります。必ず一次情報で最新をご確認のうえ、投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。
Sources
- SEC Litigation Release No. 26291 — SEC v. Nova Labs, Inc.(一次情報・規制当局)
- The Helium Network Token (HNT) | Helium Documentation(一次情報)
- Helium Mobile Carrier Offload Program FAQ(一次情報・報酬に関する注意書き)
- Telefónica and Nova Labs launch Helium Mobile Hotspots in Mexico(一次情報・通信事業者のプレスリリース)
- Andrew Yang's upstart cell phone business acquires Helium Mobile | Fortune
- What Is HONEY? | Hivemapper Docs(一次情報・最大供給100億、初回発行2022-11-01)
- The 2026 Filecoin Network Strategy | Filecoin Foundation(一次情報)
- Filecoin Blockchain — Expected Consensus, PoRep, PoSt | Filecoin Docs(一次情報)
- Arweave: A Protocol for Economically Sustainable Information Permanence(イエローペーパー・一次情報)
- Render Network Upgrade Portal FAQ — RNDR to RENDER, RNP-002(一次情報)
- Render Network Foundation Monthly Report — March 2026(一次情報・Dispersed)
- What is Akash Network? | Akash Docs(一次情報)
- Akash Mainnet 14: The Core Overhaul That Changes Everything | Akash Network(一次情報・Mainnet 14=2025-10-28、Cosmos SDK v0.53)
- Building the Open Cloud, Part 2: Re-Imagining the Cloud With Akash | Akash Network(一次情報・「reverse auction(逆オークション)」の出所)
- The $WXM Token | WeatherXM Docs — Arbitrum One、総供給1億(一次情報)
- GEOD Token Introduction | GEODNET Docs — Polygon/Solana/IoTeX(一次情報)
- DIP-10: Network Tokens | DIMO Improvement Proposals(一次情報・正典リポジトリ)
- General Grass FAQ | Grass Docs(一次情報)
- Grass — homepage(自己申告・「trusted by over 8.5M users worldwide」の出所、as of 2026-07-16)
- The $PEAQ token launch — all you need to know | peaq blog(一次情報・CoinList枠252,000,000=供給の6%)
- peaq — homepage(自己申告・接続台数/取引数/アプリ数の出所、as of 2026-07-16)
- peaq project details | Polkadotパラチェーン追跡(ライブトラッカー)
- The IOTX Token | IoTeX Docs(一次情報・最大100億/総供給94億4,137万8,959)
- DePIN Tokens Lag, Revenues Rise as Sector Is 'Forced Into Fundamentals'(Messariのデータ、2026-01-30)
- Decentralized Physical Infrastructure Network (DePIN): Challenges and Opportunities(arXiv 2406.02239・用語の由来と5層分類)
- Decentralized physical infrastructure network | Wikipedia — PRN/DRN分類
FAQ
- DePINプロジェクトは全部でいくつありますか?
- 正直に言うと、信頼できる総数は分かりません。「200以上のプロジェクトで時価総額400億ドル超」「650以上のプロジェクト」といった数字が流通していますが、400億ドルという数字は、2026年1月30日に報じられたMessariのデータ(流通時価総額 約100億ドル)と正面から矛盾します。少なくとも一方が誤りです。本記事は総数を主張せず、2026年7月16日時点で公式ドキュメントに当たって確認できた14ネットワークだけを掲載しています。
- どのDePINが一番大きいですか?ランキングはありますか?
- 本記事は意図的にランキングを作っていません。理由は、DePINの規模を測る数字が信頼しにくいからです。典型例がホットスポット数で、Helium自身のAPIでは2026年7月16日時点でIoTホットスポットのエンティティが1,035,520件ありますが、これは「登録済み」の数であり、同じAPIのis_activeフラグは多くが稼働していないことを示しています。登録数と稼働数を混ぜた「最大のDePIN」ランキングは、実態を測っていません。
- SECがHeliumの訴訟を取り下げたので、DePINトークンは証券ではないと確定したのですか?
- いいえ。SEC自身の文書がその読み方を否定しています。2025年4月23日の最終判決は、私募における優先株の販売時の虚偽説明(証券法17条(a)(2)違反)の申立てに限定され、Nova Labsは認否せず20万ドルを支払いました。その他の申立ては取り下げられましたが、SECは取り下げの判断が「暗号資産業界に対する規制アプローチを改革・刷新する取り組みを促進するという判断に基づくものであり、申し立てられた請求の実体に対する評価に基づくものではない」と明記し、「他のいかなる案件についても委員会の立場を反映しない」としています。証券性の問題は決着していません。
- DePINとRWAは何が違うのですか?
- どちらも物理世界とブロックチェーンを繋ぎますが、焦点が違います。RWAは既存の資産をトークン化することに重心があるのに対し、DePINは物理インフラそのものを、分散した独立の参加者に構築・運用させることに重心があります。DePINの分類論文がDePINを5層構造(アプリケーション/ガバナンス/データ/ブロックチェーン/インフラ)として記述するとき、普通の暗号資産プロトコルと分ける決め手になるのが、実際の物理的な通信・計算・ストレージ資源である「インフラ層」の存在です。
- Filecoinは「供給が需要を追い越した」と認めたのですか?
- いいえ、そこまでは言っていません。2026年2月19日公開の公式「2026 Filecoin Network Strategy」が明言しているのは「今年は、供給の拡大から需要の拡大へとエコシステムの焦点が移る年になる」までで、供給が先行しすぎたという反省の記述はありません。むしろ同レポートは、コミュニティが「ちょうど良い時機に需要へと重心を移している」という前向きな文脈で書いています。焦点が需要側へ移ったことは事実ですが、それを「認めた」と表現するのは一次情報を超えた解釈です。
- ハードウェアを買って報酬を得るのは良い判断ですか?
- 本記事は投資助言ではないので、判断はしません。ただし確認すべき事実は挙げられます。報酬は保証されていません——Heliumのキャリアオフロード・プログラムFAQは「MOBILE報酬は変更されることがある」と明記し、Nova Labsは「HNT報酬を発行・保証・返金・保証しない」と書いています。また、セクター全体の2025年のオンチェーン収益は約7,200万ドルに対し流通時価総額は約100億ドル(Messariのデータ、2026年1月30日時点)で、2018〜2022年にローンチしたDePINトークンは最高値から94〜99%下落しています。ハードウェアの初期費用は確定コスト、報酬は変動する見込みである、という非対称は理解しておく必要があります。
本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。