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Soneium(ソネイウム)とは?ソニーのイーサリアムL2・OP Stack・エンタメ戦略をわかりやすく解説

Soneium(ソネイウム)とは?ソニーのイーサリアムL2・OP Stack・エンタメ戦略をわかりやすく解説
写真: Ingo Dierking / CC BY-SA 4.0

結論から:Soneium(ソネイウム)は、ソニーグループとWeb3企業Startale(スターテイル)の合弁会社「Sony Block Solutions Labs」が開発するイーサリアムのレイヤー2ブロックチェーンです。2025年1月14日にメインネットを公開し、Optimismの技術基盤「OP Stack」を採用してSuperchain陣営に参加しました。2026年1月には累計トランザクション5億件・アクティブウォレット540万件を突破したと発表されており、日本の大企業グループが直接手がけるパブリックチェーンとして世界的に注目されています(2026年7月時点)。

会社概要

項目内容
開発主体Sony Block Solutions Labs Pte. Ltd.(ソニー・ブロック・ソリューションズ・ラボ)
体制ソニーグループとStartale Labsの合弁会社(ジョイントベンチャー)
設立経緯2023年9月に共同開発を発表。2024年8月に現社名へ変更しSoneium構想を公開
本拠シンガポール
上場区分非上場(親会社のソニーグループは東証プライム上場・証券コード6758)
主力事業イーサリアムL2「Soneium」の開発・運営、エコシステム支援

この記事のポイント

- Soneiumはソニーグループ×Startaleの合弁「Sony Block Solutions Labs」が開発するイーサリアムL2

- 2025年1月14日にメインネット開始。OP Stack採用でOptimismのSuperchainに参加

- ローンチ直後、ソニーIPを無断利用したミームコインの凍結を巡り「検閲」論争が起きた

- アニメ・ゲーム・音楽などソニーのエンタメ資産との接続構想が最大の特徴

- 2026年1月時点で累計5億トランザクション・540万ウォレット・250超のアプリが稼働

歩んできた道(歴史)

2023年:ソニーとStartaleの提携から始まった

Startaleは、日本発のパブリックチェーン「Astar Network」を主導した渡辺創太氏が率いるWeb3企業です。2023年9月、ソニーグループ側(ソニーネットワークコミュニケーションズ系)とStartaleはブロックチェーン基盤の共同開発を発表しました。大手エレクトロニクス企業がパブリックチェーンを自ら作る、当時としては異例の決断でした。

2024年:Soneium発表とテストネット「Minato」

2024年8月、合弁会社は「Sony Block Solutions Labs」へ社名を変更し、イーサリアムL2「Soneium」を発表しました。レイヤー2とは、イーサリアム本体(レイヤー1)の外側で取引をまとめて処理し、手数料を安く・処理を速くする拡張技術のことです(仕組みはレイヤー2とは?で解説しています)。テストネット「Minato」はメインネット開始時点で累計5,000万件超のトランザクションと1,540万超のウォレットを集め、期待の高さを示しました。

2025年1月:メインネット開始と「ミームコイン凍結」論争

2025年1月14日、Soneiumはメインネットを公開しました。しかし直後に、ソニーのIP(知的財産)を無断利用したミームコイン(ロボット犬「AIBO」の名を使ったトークンなど)をブラックリスト化していたことが判明し、「パブリックチェーンなのに検閲ではないか」という批判が噴出します。凍結されたトークンの保有者からは損失を訴える声も上がりました。Sony Block Solutions Labsのディレクター渡辺創太氏は「アンチ・ミームコインではなくプロ・レスポンシビリティ(責任重視)」と説明し、イーサリアム共同創設者のVitalik Buterin氏も、こうした凍結は完全な遮断ではなく減速に近い仕組みだとして、企業型L2という選択肢に一定の理解を示したと報じられています。賛否は今も分かれますが、「企業チェーンにおけるIP保護と分散性のトレードオフ」を世界に突きつけた出来事でした。

2025年:エンタメ連携とエコシステム拡大

2025年3月にはAnimoca Brandsとの提携を発表し、Moca Networkによる分散型ID「Anime ID」をSoneium上に構築する計画が始動しました。アニメファンのオンチェーンID・活動履歴の基盤を目指す取り組みです。なお、Azuki発の「ANIME」トークン自体は2025年1月にEthereumとArbitrum上で発行されたもので、Soneium上のトークンではありません。混同しないようにしましょう。また2025年3月にはLINEミニアプリとの統合が発表され、「Sleepagotchi LITE」などのミニアプリ展開が進められています。2025年12月には、Startaleがドル建てステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」をSoneium上で発行しています。

2026年:累計5億トランザクション突破

2026年1月には累計トランザクション5億件・アクティブウォレット540万件・稼働アプリ250超に到達し、ソニーグループのCVC部門(Sony Innovation Fund)はStartaleに1,300万ドルを追加出資しました。さらに報道ベースでは、Sony Bank(ソニー銀行)が2026年にも米国で米ドル建てステーブルコインを発行し、ゲームやアニメ関連の決済に活用する構想が伝えられています(2026年7月時点・いずれも計画段階)。

事業・サービス

Sony Block Solutions Labsの中核事業はSoneiumの開発・運営です。柱は次の通りです。

  • OP StackベースのL2運営:OptimismのSuperchain(共通規格でつながる複数L2の連合)に参加し、セキュリティと相互運用性を確保
  • エンタメIPとの接続:ソニーの音楽・映画・アニメ・ゲーム資産とファンをつなぐアプリ基盤(Anime ID、クリエイター支援施策など)
  • インキュベーション:「Soneium Spark」プログラムによる開発プロジェクト支援
  • 決済インフラ:Startale USDなどステーブルコインの受け皿

Soneiumはイーサリアム互換のため、スマートコントラクト(条件を満たすと自動で実行されるプログラム。詳しくはスマートコントラクトとは?)を既存のイーサリアム開発者がほぼそのまま展開できます。ガス代(手数料)の支払いはETHです。

日本のユーザーとの接点

  • 日本企業グループ発のL2という意義:ソニーという世界ブランドがパブリックチェーンを直接運営する例は他になく、日本のWeb3推進政策とも方向が一致します。国内発チェーンの中では世界へのリーチが最も強い部類です。
  • S.BLOX:ソニーグループは、金融庁登録の暗号資産交換業者S.BLOX(旧Amber Japan・2024年7月に社名変更)を傘下に持ち、日本国内の取引所事業も展開しています。
  • 利用時の注意:Soneium上のアプリやトークンを扱うには自己管理ウォレットが必要です(ウォレットの作り方)。国内取引所からETHを送る場合はブリッジ(チェーン間の橋渡し)を経由するため、送金先チェーンの選択ミスに注意してください。

リスク・注意点

  • 運営による凍結が可能な設計:ローンチ時の騒動が示す通り、運営はIP侵害等と判断したトークンをブラックリスト化できます。完全な分散性・検閲耐性を最優先する用途には不向きな面があります。
  • 投機トークンの氾濫:新興チェーンの常として、Soneium上の新規トークンには詐欺的なものも混ざります。有名IPの名を騙るトークンはむしろ危険信号です。
  • 計画段階の情報が多い:Sony Bankのステーブルコイン構想などは報道ベースの計画であり、変更・中止の可能性があります。
  • 本記事は情報提供を目的としたもので、特定トークンの購入を推奨するものではありません。

まとめ

Soneiumは「ソニーのエンタメ資産×イーサリアムL2」という世界でも類のない組み合わせで、Web3(ブロックチェーンを基盤とした次世代インターネット。Web3とは?)の一般普及を狙うプロジェクトです。凍結論争が示した中央集権性という課題を抱えつつも、LINE連携やAnime IDのように「暗号資産を意識させない導線」を作れるのが大企業チェーンの強みです。技術の前提となるレイヤー2の仕組みを押さえた上で、アプリ動向はdAppsトピックハブで継続的に追ってみてください。

投資にあたっての注意

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動やハッキング、紛失等のリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。税制・規制は変更される場合があるため、最新情報は必ず公式の一次情報をご確認ください。

Sources

  1. Introducing Soneium by Sony Block Solutions Labs(Soneium公式ブログ)
  2. Sony's public blockchain platform Soneium launches on mainnet(The Block, 2025-01-14)
  3. Sony's Soneium blockchain faces backlash over alleged blacklisting of memecoins(The Block, 2025-01)
  4. Sony's Soneium blockchain, Animoca Brands bring anime to Web3(Cointelegraph, 2025-03)
  5. Sony's Blockchain Partner Startale Launches Dollar Stablecoin on Soneium(CoinDesk, 2025-12-03)
  6. Sony Invests Additional $13M in Startale as Soneium Surpasses 500M Transactions(Blockhead, 2026-01-29)
空(Sora)
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暗号資産・ブロックチェーンの初心者向け解説を担当する編集者です。中立性と一次情報(出典)を重視し、やさしさと正確さの両立を心がけています。投資の勧誘や助言は行いません。 A crypto & blockchain editor focused on beginner-friendly, source-backed explainers. Neutral, never financial advice.

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。