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Uniswap Labs(ユニスワップ・ラブズ)とは?世界最大DEXの会社・UNIトークン・v4をわかりやすく解説

Uniswap Labs(ユニスワップ・ラブズ)とは?世界最大DEXの会社・UNIトークン・v4をわかりやすく解説
写真: Ethereum Foundation / CC BY 4.0

結論から:Uniswap Labs(ユニスワップ・ラブズ)は、累計取引高で世界最大の分散型取引所(DEX)「Uniswap」を開発する米ニューヨークの企業です。創業者Hayden Adams(ヘイデン・アダムス)氏が2018年11月にプロトコルを公開し、2025年1月に最新版v4と自社レイヤー2「Unichain」を展開しました。数年に及んだ米SEC(証券取引委員会)の調査は2025年2月に処分なしで終了し、2025年12月には手数料スイッチの始動と1億UNIのバーン(焼却)を含む「UNIfication」提案がガバナンス投票で可決されています(2026年7月時点)。

会社概要

項目内容
社名Uniswap Labs
設立2018年
創業者・CEOHayden Adams(元シーメンスの機械エンジニア)
本社米国ニューヨーク
上場区分非上場(ベンチャーキャピタル出資の未公開企業)
主力事業Uniswapプロトコルの開発、公式インターフェース・ウォレット・API、L2「Unichain」の運営

この記事のポイント

- 「会社(Uniswap Labs)」「プロトコル(Uniswap)」「UNIトークン」は三つの別物 — この区別が理解の出発点

- 2018年にHayden Adams氏が公開。2020年のUNIエアドロップ(1人400枚)は史上最大級

- 2025年1月にv4公開、2月に自社L2「Unichain」がメインネット開始

- SECの調査(2024年Wells通知)は2025年2月に処分なしで終了

- 長年の「手数料スイッチ」論争は2025年12月の「UNIfication」可決(賛成99.9%)で大きく前進

まず「会社・プロトコル・トークン」の三者を整理する

初心者が最初に混乱するのがここです。

  1. Uniswapプロトコルイーサリアム上に置かれたスマートコントラクト(自動実行プログラム)の集合体。一度デプロイされたら誰でも使え、Uniswap Labs自身にも止められません。取引はAMM(自動マーケットメイカー=在庫プールとの交換で価格が自動的に決まる仕組み。詳しくはAMMとは?)で成立します。
  2. Uniswap Labs(会社):プロトコルのコードを書き、公式サイト・スマホウォレット・APIを運営する営利企業。プロトコルの「開発元」ではあっても「管理者」ではありません。
  3. UNIトークン:プロトコルの運営方針(手数料の扱いなど)を投票で決めるガバナンストークン。株式ではなく、配当を約束するものでもありません。

この三層構造こそがDeFi(分散型金融。DeFiとは?)の特徴で、後述するSEC調査の結論にも影響したと指摘されています。

歩んできた道(歴史)

2018年:失業中のエンジニアが作った

Hayden Adams氏はシーメンスを解雇された後、友人の勧めでイーサリアム共同創設者Vitalik Buterin氏が提唱していたAMM構想の実装に取り組み、2018年11月2日にUniswap v1を公開しました。板(注文一覧)を使わず、誰でも流動性プールに資産を預けてマーケットメイカーになれる設計は、DEXの標準形になりました。

2020年:v2とUNIエアドロップ

2020年5月にv2を公開。同年9月には、過去にプロトコルを一度でも使った全アドレスに400 UNI(当時約1,200ドル相当)を配る大型エアドロップを実施し、「レトロアクティブ(過去の利用者への遡及)配布」の代名詞になりました。

2021年:v3で集中流動性

2021年5月のv3では、流動性を特定の価格帯に集中させて資本効率を高める仕組みを導入しました。

2024年:SECのWells通知

2024年4月、Uniswap LabsはSECからWells通知(提訴前の予告)を受領。「未登録の取引所・ブローカーに当たるのではないか」という論点で、DeFi業界全体が注視する事案になりました。

2025年:v4・Unichain・調査終了

2025年1月31日、9回の独立監査と1,550万ドルのバグ報奨金プログラムを経てv4を公開。プールごとに機能を拡張できる「hooks(フック)」が目玉です。翌2月にはOP Stackを使った自社レイヤー2「Unichain」がメインネットを開始しました。そして2025年2月、SECは調査を処分なしで終了。規制環境の変化を象徴する出来事として広く報じられました。

2025年12月:UNIficationで手数料スイッチが動き出す

「プロトコル手数料をUNI保有者側に回すか」という手数料スイッチ論争は、LP(流動性提供者)の取り分が減って流動性が逃げるリスクと、UNIの価値の裏付けを求める声が対立し、何年も膠着していました。2025年11月にUniswap Labsと財団が共同提案した「UNIfication」は、①v2と主要v3プールで手数料スイッチを有効化し徴収分でUNIを買ってバーン、②過去分に相当する1億UNIを即時バーン、③Uniswap Foundationの機能をLabsに統合、④Labsの公式インターフェース・ウォレット・APIの手数料を撤廃、⑤年2,000万UNIの成長予算を新設、という包括案です。2025年12月25日に締め切られた投票では賛成1億2,534万UNI・反対742UNIという圧倒的多数で可決されました。2026年2〜3月には手数料スイッチの対象を8つのチェーンと残りのv3プールへ広げる追加提案が可決されたと報じられています(報道ベース)。

事業・サービス

  • プロトコル開発:v4のhooksを軸に、外部開発者がカスタムプールを構築できる基盤を提供
  • Unichain:DeFi取引に最適化した自社L2。手数料収入の一部が会社の収益源
  • インターフェース・ウォレット・API:従来は0.15〜0.25%のインターフェース手数料を徴収していましたが、UNIficationに伴い撤廃されました

なお、Uniswapのコードは公開されており、画面(フロントエンド)は第三者でも作れます。「公式そっくりの偽サイト」が常に存在する理由でもあります。

日本のユーザーとの接点

  • 金融庁登録はない:Uniswapは日本の暗号資産交換業者として登録されていません。そもそも管理者のいないプロトコルであり、国内法の投資者保護(分別管理や補償)は一切適用されません。利用は完全に自己責任です。国内の登録業者は金融庁登録の確認方法で確かめられます。
  • 税務:DEXでのトークン同士の交換も、日本では損益確定=課税対象になり得ます(原則として雑所得・総合課税)。取引履歴の保存が必須です。考え方は海外取引所と税金が参考になります。
  • CEXとの違い:国内取引所(CEX)とDEXの使い分けはDEXとCEXの違いで整理しています。初心者はまず国内登録業者で少額から始め、DEXは仕組みを理解してからが安全です。

リスク・注意点

  • スマートコントラクトリスク:多数の監査を経ていても、バグやハッキングの可能性はゼロになりません。
  • 偽トークン・偽サイト:誰でもトークンを上場できるため、同名の詐欺トークンが無数にあります。コントラクトアドレスの確認と、承認(Approve)の管理を習慣にしてください。
  • UNIは株ではない:バーン機構が始動しても、UNIが収益分配や価格上昇を保証するわけではありません。本記事は投資助言ではありません。
  • 規制の不確実性:SEC調査は終了しましたが、DeFi規制の枠組みは各国で流動的です(2026年7月時点)。

まとめ

Uniswap Labsは「会社は開発するが、プロトコルは誰のものでもない」というDeFiの原型を作った企業です。v4とUnichain、そしてUNIficationによって、プロトコル・会社・トークンの関係は2026年に大きく再編されつつあります。基礎から理解したい方はAMMの仕組みDEXとCEXの違いを先に読み、DeFi全体の動向はDeFiトピックハブで追ってみてください。

Sources

  1. Uniswap v4 is Here(Uniswap公式ブログ, 2025-01-31)
  2. UNIfication(Uniswap公式ブログ, 2025-11)
  3. Uniswap's token burn, protocol fee proposal backed overwhelmingly by voters(CoinDesk, 2025-12-26)
  4. Uniswap's Reprieve Reveals the Uncertainty of DeFi Regulation(Columbia Law School Blue Sky Blog, 2025-04-28)
空(Sora)
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暗号資産・ブロックチェーンの初心者向け解説を担当する編集者です。中立性と一次情報(出典)を重視し、やさしさと正確さの両立を心がけています。投資の勧誘や助言は行いません。 A crypto & blockchain editor focused on beginner-friendly, source-backed explainers. Neutral, never financial advice.

本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。