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XRPレジャーがv3.2.0にアップグレード、rippledは「xrpld」に改称 ― Vault・貸付・MPTとは

結論:名前が変わり、新機能の土台も固まった
XRPレジャー(XRPL)は2026年6月15日、バージョン3.2.0にアップグレードしました。最大の変更は、参照サーバーソフトウェアの名称を「rippled」から「xrpld」に変更したことです(提案XLS-0095)。同時に、比較的新しく追加された機能群 ― Vault(保管庫)・Lending Protocol(貸付プロトコル)・permissioned DEX(許可制の分散型取引所)・MPT(Multi-Purpose Token) ― の細かな計算・整合性バグを修正するfixCleanup3_2_0という改善案(アメンドメント)も併せて提案されています。
この記事のポイント
- サーバーソフト名が「rippled」→「xrpld」に変更(設定ディレクトリ名やRPCのバージョン表記にも影響)。
- 2026年7月8日時点で、デフォルトの信頼ノードリスト(UNL)に載るバリデータの89%(35台中31台)がv3.2.0に更新済み=稼働に必要な80%の閾値を突破。
- 一方でバグ修正アメンドメントfixCleanup3_2_0自体への賛成投票は、ソフト更新率より大きく出遅れており、期限までに閾値を超えないと「アメンドメントブロック」状態になるリスクがある。
- 修正対象はXRPLの比較的新しい機能=Vault・貸付プロトコル・許可制DEX・MPT。

なぜ「rippled」から「xrpld」に変わったのか
XRPレジャーを動かす参照実装ソフトウェアは、長年「rippled」と呼ばれてきました。これは開発を主導する企業Rippleの名を冠していますが、XRPレジャー自体は特定企業が単独で管理する台帳ではなく、世界中の独立したバリデータが検証に参加する分散型のネットワークです。今回の改称は、ソフトウェアの実体(オープンソースのレジャー実装)と名称の整合性を取るための変更で、設定ファイルの既定ディレクトリパスや、RPC応答に含まれるサーバーのバージョン表記にも反映されます。
修正対象になった新機能とは
fixCleanup3_2_0は、XRPLに比較的最近追加された機能の細かな不具合を直す提案です。対象の4つは次の通りです。
- Single Asset Vault(保管庫):ユーザーが特定の資産をロックして管理する仕組み。
- Lending Protocol(貸付プロトコル):プールされた資金を担保に借り入れができる、レジャーが直接サポートするオンチェーン貸付の仕組み。
- Permissioned DEX(許可制DEX):参加者を限定できる分散型取引所機能。
- MPT(Multi-Purpose Token):発行体が送金制限や手数料などを細かく設定できる、従来のXRPLトークンより柔軟なトークン規格。
このうちVault・貸付プロトコルは「精度・端数処理」のバグ、許可制DEXは「有効な注文取消でも無効判定が出てしまう」バグ、MPTは「正規でない数量表記を弾けていなかった」バグの修正が含まれます。資金消失のような致命的な不具合ではなく、新機能特有の"エッジケース"の整合性を高めるのが目的です。
バリデータの対応状況(2026年7月8日時点・報道による)
- ソフトウェア自体(v3.2.0)は、デフォルトUNL上のバリデータ89%(35台中31台)が導入済みで、稼働に必要な80%の閾値を超えています。
- 一方、ネットワーク全体で見ると稼働中の約833台のノードのうちv3.2.0を稼働させているのは43%にとどまり、51%はまだ旧バージョンのv3.1.3のままです。
- バグ修正アメンドメント
fixCleanup3_2_0自体への賛成投票は、ソフトウェアの導入率より大きく出遅れており、閾値に届かないまま期限を迎えると「アメンドメントブロック」(未対応ノードがネットワークの合意に追随できなくなる状態)のリスクがあると報じられています。Rippleはこのアメンドメントに賛成票を投じています。
数字は変動します
バリデータの対応率やアメンドメントの投票状況は日々変化します。最新の状況は一次情報(xrpl.orgの公式ブログや、アメンドメント投票ダッシュボード)で確認してください。
初心者への影響は?
一般の利用者が直接何かを操作する必要はありません。取引所やウォレットなど、XRPLに接続するサービス側がサーバーをアップグレードして対応します。とはいえ、「XRPLは今も活発に開発が続いている分散型ネットワークである」ことを示す動きであり、Vault・貸付プロトコル・MPTのような新しいオンチェーン機能に今後注目が集まる可能性があります。
よくある質問
Q. rippledとxrpldは違うソフトですか? A. いいえ、同じ参照サーバーソフトウェアの名称変更です。中身は同じプロジェクトの延長で、v3.2.0から呼び方が「xrpld」になりました。
Q. この変更でXRPの価格や送金は影響を受けますか? A. 価格を直接動かす類のニュースではなく、サーバーソフトの保守・改称アップグレードです。ネットワークの安定性や新機能の整合性向上が目的です。
Q. Vault・貸付プロトコル・MPTはもう使えますか? A. これらの機能自体はv3.2.0より前から段階的にXRPLへ導入されています。今回のアップデートはその新機能の細かい不具合を修正するものです。対応状況は取引所・ウォレットにより異なるため、利用前に公式情報を確認してください。
参考・出典
- xrpl.org公式ブログ:Introducing XRP Ledger version 3.2.0
- CoinDesk(2026年7月8日):XRP Ledger's new upgrade is here, but not everyone's on board yet
投資にあたっての注意
本記事は情報提供を目的とした解説であり、投資助言ではありません。暗号資産は価格変動・ハッキング・規制変更などのリスクがあります。投資判断はご自身の責任で、余裕資金の範囲で行ってください。
関連記事:XRPとは・XRP ETFフロー
Sources
FAQ
- rippledとxrpldは違うソフトですか?
- いいえ、同じ参照サーバーソフトウェアの名称変更です。中身は同じプロジェクトの延長で、v3.2.0から呼び方が「xrpld」になりました。
- この変更でXRPの価格や送金は影響を受けますか?
- 価格を直接動かす類のニュースではなく、サーバーソフトの保守・改称アップグレードです。ネットワークの安定性や新機能の整合性向上が目的です。
- Vault・貸付プロトコル・MPTはもう使えますか?
- これらの機能自体はv3.2.0より前から段階的にXRPLへ導入されています。今回のアップデートはその新機能の細かい不具合を修正するものです。対応状況は取引所・ウォレットにより異なるため、利用前に公式情報を確認してください。
本記事は情報提供のみを目的とし、投資・金融・取引の助言ではありません。価格は参考値で古い場合があります。投資判断はご自身の責任で。